「視覚障害児・サップ教室」開催!

 9月29日(日)、広島文化学園大学「はまなまるキッズ」主催による日本ブラインドサッカー協会とのコラボ企画として、視覚障害教育に詳しい相川貴裕先生(広島文化学園大)が連携してくださり「視覚障害児・サップ教室」を開催することができました。

 教室に参加したのは、県立中央特別支援学校に通う2名の子供達でした。指導にあたったのは2名のサップインストラクターの西川隆二先生(MAGICISLAND・オーナー)と加地信幸先生(広島文化学園大)のほか、6名のボランティアスタッフがサポートを行いました。ボランティアとして参加した学生は、東京都の特別支援学校教諭(保健体育)採用試験に現役合格した沖野一平くん、陸上競技部の福品喜己さん、元陸上長距離アスリートの大西響さんの3名でした。教室の様子は広島テレビ「テレビ派」でも放送されました!

 

 

 

 

★参加した学生ボランティアのコメントを紹介します。

 

 私が今回参加しようと思った理由は、大学のアダプテッド・スポーツ演習の授業で、障害者のためのオリジナルスポーツを考える機会があり、障害者のスポーツに関心をもったことからです。私は、視覚障害者を対象としたプログラムを考案したので、今回の活動で視覚障害のある子供達と直接触れ合うことができたことはとても貴重な経験となりました。サップ運動では、指示の重要性、言葉の選び方について学びました。視覚障害のある子供達にとっては、私たちの発する言葉、指示などで動くため、1歩間違えれば怪我をさせてしまうことを改めて実感しました。視覚障害のある子供達と関わる上では、抽象的な言葉ではなく、具体的に伝えていくことを大切にしていきたいと思いました。また、私は体育教員を目指しているので、将来、障害のある生徒を受け持つことがあると思います。そういった時に、相手の発言内容や表情をみながら、理解できているかどうか確認し、寄り添ってあげられるようになりたいです。

        広島文化学園大学・スポーツ健康福祉学科2年 福品喜己(出身校:広島県立世羅高等学校)

 

 私は将来、特別支援学校の教員になりたいと考えていることから、障害のある子供達と関わる機会を増やしたいと考え、今回初めて参加しました。実際の活動では、視覚障害のある子供達に対して配慮すべき点や何に困っているかなど直接聞いて支援にあたりました。直接体験して学ぶことができたとても良い機会になりました。

また、今回の活動を通して、どのように子供たちと関わっていけば、勉強やスポーツ等の様々なことに興味関心を持ってくれるのか、意欲的に取り組んでくれるのかを学ぶことができたように感じました。今後に活かしていきたいです。そして何より、とても楽しかったので、また参加したいと思いました。

         広島文化学園大学・スポーツ健康福祉学科2年 大西響(出身校:広島県立世羅高等学校)

 

 今回参加して最も感じた事は、視覚障害のある子供達が僕が想定していたよりも何倍も行動力があったところです。視覚障害のある子供達は、水に浸かったりサップで前に進んだりすることに抵抗があると思っていましたが、それとは逆で前を向いて、私たちボランティア支援者よりも速いスピードでサップを漕いで進んでいく場面も見られました。ボランティア支援者の立場から考えると、積極的な行動を取る視覚障害のある子供達に対しては、周囲の状況を伝えながらよく見てあげないと、壁等にぶつかったり、いつのまにか落下してしまったりする恐れがあると感じたので、口頭で伝える指導が大切だと思いました。このような機会があったら、また参加したいです。

        広島文化学園大学・スポーツ健康福祉学科4年 沖野一平(出身校:広島県立安西高等学校)